友がみな我より偉く見ゆる日

読書とか登山の記録とか

読んだ本

7月ー9月の読書記録

久しぶりに読書記録を書く。あんまり読んでいませんが。 3の隣は5号室 本屋で衝動買いした本。かなりよかった。フィーリングで買った本が面白いと嬉しい。 場所があるアパートの5号室に固定されて,そこに住む人の生活が時系列に捉われずに綴られている,や…

最近読んだ本 『モモ』ほか

いかがお過ごしですか。 私は入社するやいなや自宅待機になり,研修課題などをこなしながら暇しています。 外出も満足にできず,山にも行けず,重苦しい感じですが,本を読む時間とランニングの時間がたっぷり取れることだけは嬉しく思っています。最近はラ…

#名刺代わりの小説 10 選 から漏れた本

昨日の記事で紹介した「名刺代わりの小説 10 選」に,入れようか迷ったけど入れなかった本について,せっかくなので紹介したいと思います。順番は適当。 神様のパズル 物理学部の男子大学生と天才少女が「宇宙は作れるのか?」という問いに挑む邦 SF。 内容…

#名刺代わりの小説 10 選 を選んでみた

#名刺代わりの小説10選 というハッシュタグが Twitter にあったので,自分でも選んでみました。選んだのは以下の10作品。 球形の季節/恩田陸哀愁の街に霧が降るのだ/椎名誠図書館戦争/有川浩星を継ぐもの/J・P・ホーガンオオカミさんと七人の仲間たち/沖田雅…

ケン・リュウ『紙の動物園』 -ここ数年の個人的ベスト

『紙の動物園』を読みました。 紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1) 作者: ケンリュウ,伊藤彰剛,古沢嘉通 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/04/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る 少なくとも,僕がここ数年読んだ本の中ではトッ…

小林多喜二『蟹工船』 -これ現代の話では?

ずっと読んでみたかった『蟹工船』をようやく読めました。 きっかけは kindle を購入したこと。青空文庫で,著作権切れした過去の名作を無限に無料で読めるのは大きい。どこでも無料で暇つぶしができてしまう。最強か? そういうわけで読んでみたところ,思…

青崎有吾『水族館の殺人』 -期待通りだけどちょっとずるくない?

『体育館の殺人』の続編。高校生たちが主要登場人物を占める、雰囲気軽めの現代風本格ミステリという感じで、前作は結構好きだったので期待していました。 『体育館の殺人』の感想は↓ www.i-think-i-can.net 前作を読み終わった時点でシリーズ化されているこ…

2019年前半に読んだ本など

お久しぶりです。 研究モチベが上がったのと引き換えにブログモチベが暴落し、半年以上更新していませんでした。 このまま辞めてもよかったんですが、ちょっともったいないと思ったので、更新再開してみます。続くかわかりませんが。 読んだ本 覚えているも…

米澤穂信『王とサーカス』

久しぶりに読んだ本について書きます。 『王とサーカス』。 いやー、面白かった。 久しぶりに一気に読んでしまいました。 ミステリなのでネタバレしないように書きますが、事件のトリックという点ではそこまで驚嘆するようなものではないんですね。よくでき…

近況

10月,11月と忙しくて更新止まってました。簡単に近況報告。 研究 10月下旬に修論の中間審査を終えました。 またしても逃げ出したくなったけど、どうにか踏みとどまって発表までこぎつけられました。ギリギリのところで逃げないくらいには気力とかが戻ってき…

宮内悠介『アメリカ最後の実験』 -音楽と陰謀と仲間と家族と…

読みました。久しぶりの表紙買いです。 『ドグラ・マグラ』を読んでいる途中でしたが、大変読みにくいので、読みやすそうなこちらに逃げてきました。『ドグラ・マグラ』は読み進めるのが大変なだけでかなり面白いので、ちゃんと全部読みたいと思います。 ち…

伊藤計劃『ハーモニー』 -わたしの身体とわたしの意識

僕はこれを読んで、エヴァンゲリオンの人類補完計画を思い出しました。 エヴァにおける主人公シンジくんは、人類補完計画が何なのかわからないまま場当たり的に戦わざるを得ませんでしたが、『ハーモニー』ではその真意と真っ向からぶつかっていきます。 以…

ブックオフGWセールなどで買った本

欲望に任せて買い物をしました。やっちまったぜ。 ブックオフセールで買ったもの ・バクマン アツかった。うまくいきすぎじゃんって感じももちろんするけど、マンガだから。 個人的には平丸さんと蒼樹さんの恋が一番読んでて面白かった。 ・ブレッド&バター…

『あしたはひとりにしてくれ』 竹宮ゆゆこ史上初の非恋愛小説

竹宮ゆゆこが、好きです。 実は『わたしたちの田村くん』は読んだことがないけれど、それはさておき、好きです。 『とらドラ!』は僕の青春時代に深く突き刺さってるし、『ゴールデンタイム』はムムム感あったけど結局愛しさだけが残ってるし、『知らない映…

『夜の来訪者』 怒涛の展開、突き落とす結末、鮮やかすぎる。

プリーストリーの『夜の来訪者』。小説ではなく、舞台劇を文字に起こしたものです。 普通ならまず手に取らない本ですが、尊敬する友人が絶賛していたので読んでみました。 なるほど、確かにすごかった。 舞台となるのはバーリング家。実業家の家庭で、裕福で…

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 SFじゃなくて哲学の発表

『アンドロイドは電気羊の~』の翻訳が気になりすぎて全く進まない— muno@本と山 (@muno_blog) 2018年4月7日 これ、本当に傑作なのか?面白くなる気配があまりない— muno@本と山 (@muno_blog) 2018年4月7日 色々と文句をつけていた『アンドロイドは電気羊の…

買った本 4/11

積読本がしこたまあるのに、またブックオフで色々買いこんでしまった。 めだかボックスが最終巻だけ買えていないので、ブックオフに入荷していないかちょくちょく確認しに行っているんだけど、そのせいでちょくちょく買いこんでしまっている。そのくせめだか…

『憑物語』 <物語>シリーズ第10弾

西尾維新の<物語>シリーズから、『憑物語』です。 図書館で借りてきました。 今回はあんまちゃんと感想書かないと思うけど勘弁してください。 <物語>シリーズは普通に好きでいくらか読んできたんですが、図書館やブックオフにあんまり置いてないんですよね。…

『太陽の塔』 僕らはみんな間違っている。

『太陽の塔』は森見登美彦氏のデビュー作で、氏の原点と言っていいはずだ。すでに「森見登美彦イズム」は色濃く漂い、とてもデビュー作とは思えない。なんなら最近の作品のほうがよっぽど大衆向けに感じる。妄想と屁理屈をこねくりまわす「私」とそれを取り…

『満願』 どろりとした違和感に包まれたミステリー短編集

『満願』 米澤穂信 ほんの去年くらいに話題になったものだとばかり思っていたけれど、2014年に刊行されていたんですね。やっぱり文庫化を待っていると、流行り廃りに置いて行かれてしまいます。まあ、ひねくれ者で流行ってる本は読まないタイプなんで、それ…

『旅猫リポート』 有川浩

有川浩の小説については、いくらでも欠点を挙げることが出来る。 基本的に「気の利く味方の人間」と「気の利かない敵の人間」しか出てこない構図がワンパターンだとか、本質的にはキャラクターが3種類くらいしかいないとか、「同腹」「おっつかっつ」みたい…

昨日買った本 3/2

・四畳半王国見聞録 有頂天家族が面白かったので森見登美彦再び。かなり馬鹿らしい色が濃そうなので楽しみ。 ・太陽の塔 森見登美彦みたび。華がない大学生が、ようやくできた恋人に振られる話らしい。大変面白そう。 ・終の信託 朔立木。一作しか読んだこと…

ソードアート・オンライン プログレッシブ 002

ラノベの感想書くのは初めてかな。 アニメ化され、ちょっと前には映画にもなった人気作品「ソードアート・オンライン」(SAO)の、番外編第二作です。 SAOと言えば、まあ中学生御用達というか、いわゆる俺tueee系作品の代表といえるでしょう。主人公であるキ…

「大学生の読書時間ゼロ」について

読書時間ゼロの大学生が過半数を超えたとかで、話題になりましたね。 www.asahi.com 現役の大学生(厳密には大学院生)としての感想は、まあそうだろうなーという感じです。 自分の体感とも一致してる。まわりで日常的に本を読んでいる人なんてそんなにいな…

「考えさせられた」という感想

すげえどうでもいいんだけど、本の感想を書くとき、あるいは言うとき、「考えさせられた」って言葉は使わないようにしている。 初めに断っておくけど、あくまで個人的なこだわりで、使ってる人を悪く言うつもりはありません。 本の感想って、1つの物語の世界…

「有頂天家族」 森見登美彦

この本について 「面白きことは良きことなり!」 これがこの物語の全てで、もっと言えば森見登美彦作品の全てである。 と、言って終えてしまってもいいんだけど、いささか乱暴なのでちゃんと書くことにします。書くことにするけど、この物語はあんまりそれっ…

今日買った本 2/21

・だがしかし 10巻 新刊が出ていたので。最近割と話が動いているので楽しみ。 ・めだかボックス 1~10巻 ブックオフで棚を眺めていたら急に読みたくなったので。西尾維新の痛々しさが満載で読んでると微妙な感情になるけど、それ込みで面白いと思う。 ・ワン…

好きな本たち

就活の関係で「お気に入りの本」「お気に入りのマンガ」を紹介しなきゃいけなくなったので、アイデア出しがてら候補を上げてみる。 まずは小説から。 ・誰も知らない小さな国 コロボックル物語シリーズの1作目。俺が本を読むようになったのはこの本がきっか…

今日買った本

・約束のネバーランド4巻,5巻 ・満願 ・アンドロイドは電気羊の夢を見るか? マンガの新刊が出ているか確認しに本屋に行った。新刊は出ていなかったけど4冊も本を買ってしまった。 最近、少しお金に余裕があるせいか物欲がすごい。物欲というか買い物欲かも…

SF

手を出そう出そうと思ってなかなか踏み込めないジャンル、それがSF。なぜならハヤカワ文庫は高いから。 そもそも、名作と呼ばれるSFは多くは海外産なので値段が高めになる。だけど、ハヤカワは海外作家の作品じゃなくても若干高い気がする。気のせいだろうか…