久しぶりに読書記録を書く。あんまり読んでいませんが。
3の隣は5号室
本屋で衝動買いした本。かなりよかった。フィーリングで買った本が面白いと嬉しい。
場所があるアパートの5号室に固定されて,そこに住む人の生活が時系列に捉われずに綴られている,やや変わった手法の小説。アパートの小物や設備や周辺の地理を通して,ささやかな日常が時代を超えて繋がっていく様子が愛おしい。
アクロイド殺し
トリックは知っていたけど,面白く読めた。読んでみるとこんなもんかとも思うけど,これを書いたのは本当にすごいな。
本と鍵の季節
米澤穂信。得意の青春ミステリと後味悪い系ミステリをミックスした感じ。普通に良かった。
いわゆる探偵役が2人いるのがこの作者としては珍しい。高校生どうしの友情と憧れがないまぜになった感じと,もやもやミステリの相性がいい。続編が出たらぜひ読みたい。
ノッキンオン・ロックドドア
青崎勇悟。偶然にもこれも探偵2人体制。無難に面白かった。続編があるけど,読むかは迷ってる。どこか微妙だなと感じたポイントがあったと思うんだけど,どこかは忘れた。
七月は流れる花 八月は冷たい城
恩田陸。最近の恩田陸の中ではかなりよかった。恩田陸っぽいほうの恩田陸。地方の気味が悪い風習,集まった少年少女,不思議な事件,微妙に目覚めの悪い結末,って感じの。
「七月」の印象が強くて「八月」の内容をあまり覚えていないけど,どちらもよかったはず。なんなら「八月」のほうが好きだなあと思った記憶もある。
屍人荘の殺人
あんまり読もうとも面白そうだとも思っていなかったけど,暇つぶしに読んでみたら予想外に面白かった。
内容に触れようとすると大きめのネタバレが簡単に発生するタイプの話なんだけど,意外とその手のネタバレが出回っていないのがすごいと思う。みんな民度高いな。
かなりアクロバティックなことをやりつつ,むしろそれを思いっきり活かして本格ミステリとして成立させているのが見事。
コミカライズもされてるし,キャラものとしても読めることを狙って書かれている気がするけど,そっち方面ではいまいち。
犬はどこだ
米澤穂信。無難に面白かった。
ラストの構図が秀逸。
どうでもいいけど,米澤穂信作品の探偵役は一般人のくせに察しが良すぎると思う。
おわり。
どうでもいいこと
GPD Pocket(8インチのめちゃくちゃ小さいPC)を中古で買ったので,使って書いてみた。この小ささの割には十分タイピングしやすいけど,足りないキーや配置が変則的なキーはたくさんあるので,快適に文字が打てるようになるまでには少し時間がかかりそう。
でも小さくてかわいいので,満足してる。