就活の関係で「お気に入りの本」「お気に入りのマンガ」を紹介しなきゃいけなくなったので、アイデア出しがてら候補を上げてみる。
まずは小説から。
・誰も知らない小さな国
コロボックル物語シリーズの1作目。俺が本を読むようになったのはこの本がきっかけまである。
父親も子供のころに読んだそうで、そのとき買った本がそのまま家に残っていた。箱(古い本だとたまに箱に入ってるのがあるよね)はボロボロだったけど本自体はしっかりしてて、俺もそれを何度も読んだ。
世界観がとっても素敵。きれいでかわいくて、でも目を凝らせば身近にも見つけられそう。子供向けの本だと思うけど、今読んでも絶対に面白い。自分に子供ができたら絶対に読ませたい。永遠に読み継がれるべき児童書だと思う。
・夜のピクニック
恩田陸から1つ選ぶとしたらこれかなあ。正直恩田陸っぽくはないんだけど、恩田陸にはまったきっかけはこれだし。「誰も知らない小さな国」が小学生時代の読書への入り口だとするなら、「夜のピクニック」は中学生時代の入り口だった。と思う。中学校の図書室で出会った。
夜通し歩くという高校の学校行事が題材なんだけど、正直ストーリーはあんまり覚えてない。その行事を通じて主人公たちが内面的な問題と向き合っていく話だったはず。当時はこの行事に憧れを感じたことを覚えている。
・星を継ぐもの
この間SF記事に書いた通り。これはすごい本だ。父親のすすめ。
・アルジャーノンに花束を
これもSF記事の通り。まさに名作って感じ。これも父親の本棚から。
・図書館戦争シリーズ
一番読み返した小説かもしれない。特別名作めいているわけじゃないけど、完全にシンプルに読みやすく面白い。「お気に入り」という言葉がしっくりくる。癒やしというか清涼剤というか、そういう感じで読む。特に別冊は読むだけでMPがゴリゴリ回復する。
中学生の頃から学校の図書室で存在は認識してたんだけど、ちょっと色あせて表紙が古めかしく見えたのとタイトルから小難しい話を連想したのとで手を出さずにいた。高校に入って、誰かにこういう話だよって勧められて読んで、すぐにはまった。最初に勧めてくれたのが誰だったかは覚えてないけど、ありがとう。
・美丘
石田衣良の恋愛小説。病気のヒロインとその彼氏である主人公の話。設定とかある意味ベタベタだったはずだけど、読んだ当時はめちゃくちゃ感動した。どっかの古本屋で適当に100円で買った本だったはず。適当に表紙とタイトルだけで買った本が当たると嬉しいよね。
確か、ちょうど読み終わった頃にドラマ化されたんだった気がする。ドラマについては印象がない。きっとあんまりだったんだろう。
なんとなく、読み直したいとは思わない。印象が書き換わってしまうのがイヤ。
・神様のパズル
天才少女科学者の穂水さらか(漢字は覚えてない)と冴えない理系学生のワタさんが「宇宙は作れるのか?」という問いに挑む話。これもストーリーは本当におぼろげにしか覚えてないんだけど、理系に憧れを抱く1つのきっかけだったと思う。出会いはどこだったかな。普通に本屋でぶらぶらしてるときに、アニメ調のタイトルに目が止まっただけだったかもしれない。
内容は大して覚えてないのに登場人物の名前を覚えているのは、「さらか・ほみず=シャーロック・ホームズ」「ワタさん=ワトスン」だってことがあとがきで語られていたのが印象に残っているから。
・卒業 〜開かずの教室を開けるとき〜
ここまで挙げた中で一番マイナーな作品だと思う。はやみねかおるの夢水清志郎シリーズの最終巻。青い鳥文庫、小学生とか中学生のころにはみんな読んでたよね。
完全に子供向けなんだけど、今読みなおしても(子供向けだなあと苦笑しつつも)面白い。この最終巻は、はやみねかおるのメッセージが強く込められているのを感じるので特に大好き。はやみねかおるには未だに思い入れがあって、ちょっと前に出た「ディリュージョン社の提供でお送りします」も読んだ。ファンです。
・涼宮ハルヒシリーズ
俺をラノベとアニメの世界に引き込んだ元凶。同じ道を辿った人は多いはず。
まあ普通に萌えラノベなんだけど、ちゃんと小説として面白いと思っている。主人公であるキョンの語り口はクセになる。彼はしっかり感情移入できる主人公で、やれやれ系の開祖でありながらなんだかんだ行動派の偉いヤツ。
最新刊の「驚愕」が出てからもう6年以上経ってるけど、今でも続きを待っています。
・オオカミさんシリーズ
ラノベからもう1つ。高校時代の友人に貸されて読んだらすごい好きなやつで、結局全部自分で揃えてしまった。1巻の冒頭からずーっと一貫して主人公がヒロインのことを大好きでそれを公言していて、ヒロインも1巻の最後くらいからずーっと主人公が好きなんだけどツンデレで、それを乗り越えて2人がくっつくまでのお話。
まあ普通にイタいオタク向けコンテンツだって言われちゃうとそれまでなんだけど、こういうイチャイチャしまくるやつはもうホントに大好きです。やっぱり主人公がちゃんとかっこいいのもポイント。
これも最終巻から6年くらい音沙汰なかったんだけど、ついに去年の4月に後日談となる本当の最終巻が出て、最高だった。
・わしらは怪しい探検隊
椎名誠のエッセイ。椎名誠を知ったのは、国語の教科書に載ってた「風呂場の散髪」でだった。これは「岳物語」という私小説の一部だったのでまず「岳物語」を読み、次にデビュー作の「さらば国分寺書店のオババ」を読み、そしてこの「わしらは怪しい探検隊」を読んで完全に椎名誠にはまった。
椎名さんが若い頃の仲間たちとの「探検」と称した旅行について書かれた本で、基本的にはキャンプして遊んで飲んで食ってるだけなんだけどすごく活き活きとしていて憧れた。今アウトドア系のアクティビティが好きになった原因の一端は間違いなくここにあると思う。
最近の椎名さんはだいぶ歳をとられて作風が変わってきた。それでも椎名さんの生き方には憧れるし、本も好きだ。
本はここまで。ここまでとか言いつつ結構書いちゃったし、最後の方はとても就活には使えなさそうなラノベとか出てきたりしたけど気にしない。こんなの書いてる暇があったらちゃっちゃとESに手を付けたほうがよかったのは明らかだけど気にしない。そんなこと書き始める前から百も承知だわ。
マンガも書きたいけど長くなってきたのでとりあえず一旦切ります。マンガについてはまた後日。