本と山と東大生

理系東大院生の読書日記とそのほかいろいろ

体育館の殺人

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青崎有吾の「体育館の殺人」。

amazonのprime readingで無料で読めたので、読んでみた。電子書籍は好きじゃないけど、タダで読めるとなればしょうがない。お金出して買うなら絶対に紙で買うけどね。

 

無料だから読んだというだけで、大して期待してなかったけど、想像以上に面白かった。

内容はタイトルの通り、現代ナイズされた推理小説という感じ。タイトルは綾辻行人の館シリーズを意識しているんだろう。ストーリーとしては、高校の体育館で起こった密室殺人を天才生徒が解く、という筋書きで、特に目新しさはない。

探偵役の裏染天馬は、テストでは全科目満点の天才、なぜか校内の使われていない部室に住んでいる、重度のアニメオタク、授業をさぼって寝てばかりの駄目人間、といったキャラクター。アクの強いキャラにはなっているけど、まあステレオタイプ感は否めない。

他のキャラは正直、没個性。ワトソン役の卓球部女子、天馬の幼なじみの新聞部女子、卓球部女子の兄である刑事、敏腕(と書かれているけどとてもそうは思えない)警部、ほか容疑者たくさん、とキャラクターはいっぱい出てくるが、どれも印象には残らなかった。人がいっぱい出てきてしゃべってるなあくらい。

でも、そういう部分はこの小説の本筋じゃないのだ。推理小説だから。文体は軽いけど、この作者は割と本格推理志向だと思う。謎解きの直前には「読者への挑戦」まで添えられていて、ちょっとうれしくなった。

ものすごくびっくり、みたいな解決ではなかったけど、しっかり納得感のあるトリックだったと思う。伏線の張り方、回収もきれいだった。細かい感想を書くとネタバレになるので、これ以上は書かないけど。

全体を通じて、奇抜さや感動はないけれど普通にできのいい推理小説だなあと感じた。軽く読める小説でこういうのは個人的に嬉しい。

 

ミステリー好きにも、そうでない人にも、おすすめできると思います。

ちなみに自分は、ミステリーは好きだけどなんやかんや言えるほどには読んでません。

 

今回は以上。

今は、「有頂天家族」と「ラブコメ今昔」を読んでいます。読みたい本は他にもたくさんあるけど、重めの本を読める体力が今ないので最近は軽いものばかり。

マンガは、「バーナード嬢曰く。」「アオハライド」を最近買いました。「フットボールネーション」を買おうか検討中。

 

 

体育館の殺人 (創元推理文庫)

体育館の殺人 (創元推理文庫)