友がみな我より偉く見ゆる日

読書とか登山の記録とか

ラブコメ今昔

体調を崩しました。インフルエンザじゃなかったのが不幸中の幸い。熱は大して出なかったけど、なんかすごくしんどくて歳を感じた。

 

前回書いたとおり、有川浩の「ラブコメ今昔」を読みました。もう何度か読んだことあるけど、やっぱりいいですね。さくっと読めて、さくっと面白い。本当は「旅猫リポート」が読みたかったんだけど、本屋になかったのでコレを買いました。

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「ラブコメ今昔」は、まさにザ・有川浩という感じのお話ばかり。自衛隊を舞台にした甘々のラブコメ短編が6つ収録されています。個人的には、有川浩の作品の中ではかなり好きな方に入ります。

「本筋はこっちですよ〜」みたいなアリバイを盾にベタ甘なラブコメを展開するのが有川浩の手口だけど(図書館戦争とか自衛隊三部作とか県庁おもてなし課とかね)、こういう思いっきりラブコメに振り切った話のほうが俺は好きかもしれません。図書館戦争も、別冊のほうがより好きだし。

ちなみに、有川浩の中で珍しく恋愛要素がほぼ全く無いのが、「キケン」です。でもこれもトップクラスに好き。バカらしくてとてもよい。変に社会派ぶらないほうがいいですよね。

それから、コロボックル物語シリーズの続編も書いてますよね。「だれもが知ってる小さな国」。「だれも知らない小さな国」と対になったこのタイトルには思い出が強烈に刺激されます。「だれも知らない小さな国」は、たぶん俺が初めてまともに読んだ小説だったと思います。矢印の先っぽのコロボックル王国が本当にあるんじゃないかとワクワクしました。コロボックルが目の端を走り抜けていくような錯覚を覚えた人はきっと多いでしょう。「だれもが知ってる小さな国」はそんな名作へのリスペクトにあふれたいい小説です。意外と存在を知らない人もいるんじゃないかと思うので、読んでない人はぜひ。

 

本筋から大きく外れました。「ラブコメ今昔」の中では「軍事とオタクと彼」が一番よかったです。海外へ派遣された自衛隊の彼氏とその帰りを待つ彼女の話。へなちょこっぽい彼氏のかっこいい一面とか、強気っぽいけど彼氏思いで押しきれない彼女とか、そういう王道な感じがよい。ラストもベタベタだけどすき。

 

今回は以上です。

あんまり色々考えながら本を読む方じゃないので、感想を書こうと思うと「良い」とか「好き」とかばかりになってしまいます。読書ブログに向いてない気がする。割と「面白い」の閾値も低いので、読んだ本のうち7割くらいは「面白い」のグループに入っちゃます。残りは、「超面白い」が1割、「微妙・イマイチ」が1割、「面白くない」が1割くらい。だから何を読んでも感想が「面白かった」になりがちです。

 

まあ特に努力もしてないので当たり前っちゃ当たり前ですが、アクセス数が超少ないです。もうちょい伸びるといいな。

 

 

ラブコメ今昔 (角川文庫)

ラブコメ今昔 (角川文庫)

  • 作者: 有川浩,徒花スクモ
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  • 発売日: 2012/06/22
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