・戯けてルネサンス
『繋がる個体』の山本中学さんの新作。いじめから逃げて元女子校に入学したナイーブな少年の話。
人付き合いが苦手な主人公の空回りっぷりがなかなかキョーレツ。イライラするのと応援したいと思わされるのと、ギリギリのバランス。
まだ1巻しか出ていないので、個人的にはまだ『繋がる個体』は超えない。ちなみに、帯の煽り文句はかなり的外れなのでアテにしないように。「『高校デビュー』なにそれ、おいしいの?」「『自分だけは特別』そう思ってた時もありました…」なんて書かれているけど、そういう話じゃありません(今のところ)。
・恋は光
「恋をしている女性は光って見える」という不思議な力を持つ、頭でっかちな男の話。「恋とは何か」という命題にとことん向き合った話。
LINEマンガで2巻まで無料だったのでなんとなく読んでみたところ、どハマり。3巻から最終巻の7巻まで、電子書籍で購入して一気に読んでしまった。ここ最近触れたの恋愛モノの中では頭ひとつ抜けているかもしれない。「恋」について考え続ける不器用な主人公たちがまぶしい。
最高だったので紙の本で手元に置きたいんだけど、本屋にもブックオフにも見つからない。少し前に完結した作品なので、時期が悪いのかもしれない。Amazonで買うなり書店で取り寄せるなりしてもいいんだけど、基本的に本は一期一会でしか買わない主義なので、出会いを待つ。
北代さんがveryかわいい。
・ニナライカ
ライカと生きる、自由奔放なカメラ少女の話。
最近行きつけになりつつある古本カフェで出会った。
作品全体の雰囲気が圧倒的に素敵。事件性が薄くてキャラクターを掘り下げるタイプの物語ってすごい。どうやったら考えつくのだろう。
1冊で読み切れるのでぜひ読んでほしいけど、『恋は光』以上に手に入りにくいだろうな…。河出書房がマンガを出してること自体知らなかった。2001年発行だし、古本で偶然出会う以外はまず無理でしょう。ラッキー。
もちろん、Amazonとか使えば簡単に買えるんだろうけどね。
・映像研には手を出すな!
アニメ作りに没頭する3人の少女の話。
初めて読んだとき、愕然とした。なんだこれは。
マンガを読んでるというより、作者の脳内にある「ワクワクする世界」を見せ続けられているような感じ。
劇中劇の設定が凝りすぎ。なんならそれこそが主役。人物画の荒さと背景・メカの緻密さのギャップ。暴走する妄想で入り交じる虚実。作者の妄想をそのまま見せられている。妄想のワクワク力が高すぎる。
宮崎アニメの影響がすごい。詳しくないけど。でも、パンダコパンダと未来少年コナンを見て育った子供なので、琴線にビンビン触れる。すげえぜこれは。
例のごとくLINEマンガで1巻を無料で読み、2巻購入を即決した。3巻も時間の問題である。
個別に感想書きたいけど、とりあえずここまで。
内容に詳しく触れるほど面白くなさそうに思える気がして、難しい。