東大生の読書記録

理系東大院生の読書日記とそのほかいろいろ

AIという言葉はデカすぎる

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AIという言葉があまり好きではありません。

僕自身はいわゆるAIについては全く詳しくありませんが、AI開発に関わっている人ほど「AI」という言葉を安易に使うことを避けるような気がします。

その背景には、ここ最近のブームのせいでAIという言葉が氾濫し、なんでもかんでもAIだ人工知能だと喧伝されてしまうことへの拒絶反応があるように思います。

 

そもそも、「AI」という言葉が内包する意味・概念は、重なり合いながら複数存在すると思います。一口に「AI」とくくるのはデカすぎるんです、たぶん。

 

※前述したとおり、僕はAIについては全く詳しくないです。一般人レベルです(底辺大学院生たる僕に詳しいことがあるのかという問題はありますが)。

なので、間違ったことを書くかもしれません。大目に見てください。個人的見解です。

 

①コミュニケーション可能な、人間の思考や会話能力を模した機械

SF小説や映画の中で登場するAIは、大抵このタイプです。『2001年宇宙の旅』の「HAL9000」に代表されるような人間のパートナーとしての役割を務めるコンピュータや、いわゆるアンドロイドやロボットに搭載されているものがそうでしょう。

この場合の「AI」は技術を指すというよりも、人間の知能を真似た機械という概念を指すものと言えます。現在の技術では実現しきれていない、将来の到達目標と言うべき存在です。そしてこの方向における最終的な到達点は、「人間と全く区別のつかないアンドロイド」であるように思います。

現在開発されているものでこの要素を強く持つものとしては、いわゆるAIスピーカーが挙げられるでしょう。まだまだ自由度が低いとはいえ、人間の言葉を認識して言葉を返すパートナーになりつつあります。

 

②人間の一部機能を再現したもの

意味的には①より広いですが、①が「人間になる途中」の存在であるとすれば、こちらはあくまで「人間にできることを機械にやってもらおう」という程度のもの。

分かりやすいのは画像認識でしょうか。人間の顔を見分けるAIとか、そういうのです。

 

③機械学習を用いたプログラム

最近話題になったのはこのタイプですね。囲碁の世界チャンピオンを倒したAlphaGoなどが代表的です。現在ではAIというとこの意味を指すことが多いかもしれません。

機械学習っていうのは、データをいっぱいぶっこんでコンピュータに学習させることでアルゴリズムを得る方法のことです(たぶん)。犬の写真と猫の写真を見分けさせるために、犬猫の写真をガンガン見せて「これは犬!」「これは猫!」つって教えてやることで見分けられるようにする、みたいな話です(たぶん)。

よく聞くディープラーニングとかいうのも、機械学習の一種。

この意味でのAIは、概念というよりも使われている技術を指しています。

とはいえ、機械学習というのは人工知能を実現するための技術の1つであるはずなので、若干あべこべな気もします。

 

④クソ簡単なアルゴリズムなのにブームに乗っかってるパチモン

僕はとあるToDoリストアプリを使っているんですが、設定した締切を過ぎてもDoneにしないとアプリがリスケジュールを要求してきます。で、「リスケジュール」って書いてあるボタンを押すと、「AIおすすめの日程」みたいのが出てくるんですよね。あたかも人工知能が考えてくれてるみたいだけれど、実際にやってるのは「リストの上から順に直近の日付にあてがう」というだけの処理っぽい。こんなことまで「AI」っていうのはちょっと、ねえ……。

 

 

って感じでしょうか。

個人的には①の概念的な意味合いが一番しっくりきます。

 

 

「AIが人間の仕事を奪う!w」と最近になって騒がれている気がするんですが、それって何か問題あるんでしょうか。便利な機械を作ってるのは人間が楽をするためだと思うんですけど。

というか、2045年にはシンギュラリティが起こるとされている以上、そんなことをごちゃごちゃ言ってもねえ、って感じがします。

シンギュラリティっていうのはよーするに人工知能が人間の知能を追い越すことです。人間より優れた人工知能が作られれば、その人工知能がさらに優れた人工知能を作り、そいつがさらに優れたヤツを作り、という具合に指数関数的に技術が高度化していきます。やべえことだということはわかりますが、人間の知性を越えた話なので、そうなったときに何が起こるかは人間には想像もできません。

まあ、どうなるにせよ、「AIに仕事を奪われる」程度で済まない可能性は高そうです。人類滅んじゃうかも。

2045年っていうのはあくまで予想なので、実際にいつ到達するかはわかりませんが、昨今の発展を見るとそう遠くはなさそうにも思えます。

テレビ観てると林先生あたりが「AIの発展を見越して将来設計を」的なことをドヤ顔で言ってたりしますが、ごちゃごちゃ考えてもムダなのでは?

 

雑。

 

以上。