友がみな我より偉く見ゆる日

読書とか登山の記録とか

留年決定

えー、タイトルの通りです。正確には、卒業が延びたというべきでしょうか。

 

前々から学業がうまくいっていないことをちらちら匂わせてはいましたが、まあなんだかんだありましてそういう運びになってしまいました。

なんだかんだとは言っても事は実に単純で、学業や研究への気力が全くわかず、授業にも研究室にも顔を出していなかったからです。研究室に行かないこと自体大変やべーんですが、実はそれだけじゃ留年しなくて、留年通告は若干意外なところから降ってきました。簡単に言うと、必修科目の出席が足りなかったから。

 

理系学生の大学院進学率はかなり高いですが、「流されて大学院へ進学するのはやめたほうがいい」というのが定説です(まあ当たり前ですね)。大学院は学部時代とは違い、純粋に学問に取り組む場であり、自分から意欲的に動くことが求められます。したがって、研究が好きな人、そうでなくても意欲をもって研究に取り組める人でないとやっていけません。

僕は、「流されて進学」したつもりではありませんでした。興味のある研究室を選び、頑張って研究しようと思って入りました。というか、学部2年の進振り(後期課程に進む際に学部を決める制度)の時点でこの研究室に入ることを目指していたので、完全に希望通りという感じでした。

とはいえ、学部4年の卒業研究の段階で、「自分には研究は厳しいな」と感じたことも確かでした。自らテーマを決め、自ら解決していくというプロセスの大変さが1つ。学部3年までで勉強をサボっていたせいで基礎学力が全くついていなかったことが1つ。わからないことを認めて質問することが苦手で、同期や先輩、先生とディスカッションしたくなかったことが1つ。

そういう劣等感みたいなのを抱えたまま大学院へ入った結果、研究室の同期や先輩方の優秀さに圧倒され、矮小な自分を晒したくないという恐れと単純なめんどくささにより研究室から足が遠ざかり、そうすると当然研究室内でも良好な人間関係など築けず、さらに行きたくなくなり。どんどん研究室に行くことも研究を進めることも怖くなって、身動きがとれなくなって、いつの間にか全く行かなくなっていました。

このままではまずいと秋ごろから研究室の近くで一人暮らしを始めましたが、むしろ状態は悪化。家族の目がなくなったことでさらに家にこもりがちになり、どんどん無気力状態を加速させていきました。

そんな状態が極まった結果、修士1年でやらなければならない発表を直前でキャンセル。この時点で留年はほぼ覚悟しました。が、どうやら修士2年の最初にやればなんとかなるとのことで即留年は回避。そこから頑張ればなんとか、ということになりました。

 

しかし、頑張ることはできず、現在に至ります。

 

全て自分の無力さと怠惰さが原因で、今は情けない気持ちです。

 

今後どうするのか。選択肢は3つ。

 

1つ目。卒業が延びたことは受け入れ、改めて研究生活をどうにか頑張る。今進めている就活は意味がないのでやめる。

目先の事を考えるととてもきつい。ただ、卒業すれば一応新卒の身分で就活できる。留年がどう響くかわからないけど。でも、今行きたいと考えている業種には修士は必要がない。選択肢は広がる。

 

2つ目。ここで大学院は中退する。既卒の身分となり、就活を続ける。

目先の事を考えると1つ目よりは精神的に楽。ただ、就活は厳しそう。特に、理系方向の就職の目はほぼなくなると考えたほうがいい。

 

3つ目。とりあえず休学する。

目先では一番楽かもしれない。が、解決にはなっていない。卒業がさらに延びるだけ。中退するつもりで就活してみて無理そうだったら復学、という手段はあるっちゃある。

 

中退する場合、現在の一人暮らしは解消になるだろう。無理を言って仕送りまでもらって暮らし始めたのに、親には本当に申し訳ない。その場合、今年度分の学費も当然無駄になる。

ずっとやりたいことに関われる研究室に来たことは本当だ。だから、この環境でもう少し頑張りたい気持ちもひとかけら残ってはいる。でも、そのひとかけらでもう1年以上頑張れるのか、自信は全くない。

 

そして、自分が将来一番やりたいことに、研究は(少なくとも直接は)関係ないことがはっきりしてしまった。

 

今まで、進学先を決める際の判断基準は、「なるべく将来の選択肢を狭めないこと」だった。理系→文系の転換はできても逆は厳しいと思ったから受験では理系を選んだし、学科を決めあぐねていたから1年半悩める東大に入りたいと思ったし、一番行きたい就職先が決まらなかったからどちらにも対応できるように大学院に進学した。

でも、ついに就活が始まり、これが終わったら職業を決めなくちゃいけない、という段階になって、ようやく何を選び取るか考えてみた。

そうしたら、少なくとも今の自分にとっては、一番行きたいのは出版である、という結論になった。

 

まあ、そういうわけです。これからどうするか、まだ決められていません。期せずして人生の岐路に立たされてしまい、重要な決断を下す覚悟がまだできていません。そんなこと言ってる場合じゃないのはよくわかっているけど。

とりあえず、親には知らせなくちゃいけない。家族と友人に話してみよう。

まずはそれから。

 

もし中退したら、「元東大生の読書記録」になりますねw